アイコスの健康被害について
2017/02/06
夫がアイコスについて、「9割のタールをカットしているから体にはよいはず!」と、まるで禁煙しているかのような感覚で話をしていました。それについては疑問があると感じ、調べてみました。
しかしながらアイコスの健康への影響についてはまだ情報が乏しく、アイコス公式ホームページでさえ、現在アイコスが人体に与える影響について、厳格な臨床試験を実施していますと記載があるのみです。→アイコス公式ホームページ
たばこの健康の害について
そもそも、たばこの何が悪いのか。
たばこには、4000種類以上の化学物質や200種類以上の有害物質が含まれています。その中で代表される三大有害物質と言えば、タール、ニコチン、一酸化炭素であり、タールは発がん物質が多く含まれ、ニコチンは依存性が強いだけでなく、一酸化炭素と共に心臓の動脈硬化を促進させます。一酸化炭素は酸素の運搬を妨害するので体を酸欠状態に招きます。
たばこによる疾患と言えば・・
・がん(肺、口腔、咽頭、食道、胃、膀胱がんなど)
・COPDなど慢性肺疾患(肺気腫や気管支拡張症など)→煙に含まれるホルムアルデヒドなど起動粘膜の刺激し繊毛をいため、このような病気にかかりやすくなるとか。
・虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症)→ニコチンと一酸化炭素が、心臓の冠状動脈の硬化促進させる為です。
・胎児への影響→妊産婦の喫煙(受動喫煙も含む)によって、胎盤、子宮内の血管集収縮を起こします。低出生体重児、死産であったり先天性の異常を起こす危険性が高くなります。
・歯周病→歯周病患者の半数は喫煙者です。また味覚の低下も実証されています。
受動喫煙の害もあります
たばこを吸う人の煙(主流煙)は燃焼温度の高い部分で発生します。そして、それらの煙をフィルターを通して吸っていますが、副流煙は燃焼温度が低く有害物質が高い濃度で含まれているので、それらを吸った非喫煙者も病気になるリスクが高いといわれています。
アイコスは、紙たばことどう違うのか?
アイコスは発生する有害物質が9割カットされているといわれています。
紙たばこは、たばこの葉を燃やしてニコチンを蒸発させ、煙が発生させるのですが、この煙にはニコチンに加え、数千種類の有害成分が含まれています。そして喫煙関連疾患の原因はニコチンよりも、それらの有害な成分であるといわれています。アイコスは、たばこを燃焼させずに加熱するので、有害物質の発生が抑えられているという原理だそうです。
アイコス公式のホームページにはこれらの説明に加え、小さい文字でこんなコメントもありました。
「有害性成分の量を大幅にカット」の表現は、本製品の健康に及ぼす悪影響が他製品と比べて小さいことを意味するものではありません。
現時点での科学的データでは、iQOSの使用に伴うリスクに関し、結論づけることはできません。これまでの結果は心強いものですが、iQOSのリスク低減能力を完全に評価するために、現在、さらに研究を進めています。現時点では、リスク低減を断言することはできません。
・IQOSにリスクがないというわけではありません。
・たばこ関連の健康リスクを軽減させる一番の方法は、紙たばこもIQOSも両方やめることです。
(引用IQOS 公式ホームページ)
つまり、健康へのリスクについては研究中であるということです。
たばこを燃やさないので、タールの発生がほとんどなく、9割カットされていると言う意味では有害物質が軽減されております。また、燃やさないので一酸化炭素を吸い込む事もなく、その点では良いかと思いますが、ニコチンは含まれています。(だからこそ紙たばこからの移行がスムースに行えます。)
そして上記したようにニコチンは依存性があります。血管を収縮させて、血液の流れを悪くし動脈硬化を促進させるので、心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患にかかりやすくなります。
結論
アイコスにリスクがないというわけではなく、たばこの健康リスクを考えるなら、やめることが一番です。これは・・ちゃんと、同じ事が公式ホームページに小さく書いてありますね。
アイコスは、副流煙もほとんど感じず、匂いはわずかです。だからこそ実際にアイコスに変えた夫の髪の毛や衣服の匂いはしなくなりました。その点ではとても良いと思いますが、健康という点では、あくまでたばこと言う認識は大切かと思っています。
こちらも良かったら参考にどうぞ→アイコスの販売店を探し購入したレポ