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【点滴ルートの違い】成人用と小児用ルート使いわけについて

      2017/02/06

成人用ルートと小児用ルートの違いは?

成人用のルートとは、1mL落とすのに20滴滴下する点滴ルートの事です。

小児用のルートとは、1mL落とすのに60滴滴下する点滴ルートの事です。

点滴パッケージに書いてありますし、当たり前だと思う人には役に立たない記事になります・・、しかし私は新人の頃、この二つの点滴ルートの使い分けがいまいち分からなかったので、どこかにいるかもしれない同じような人のためにお話したいと思います。


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病棟では成人用のルートを使用する事が多いのですが、小児用ルートを使用する事もあります。

小児用ルートを使用する理由としては次の3つの場合が多いと思います。

・1000cc以下の少ない量を24時間キープで滴下する必要がある。

・一度に多量に体内に入れると負担がかかる薬剤が入っている。

・高齢者や心疾患など、患者さん側に負担がかかる要因がある。

指示された点滴の種類微量ずつ落としたい場合などは小児用ルートを使います。

たとえば1000ccを24時間キープしたい時など、成人用ルートだと患者さんの腕の角度などで落下速度が速くなってしまう事もあります・・そういう可能性がある場合は小児用ルートを使います。

また、高カロリー輸液など24時間かけて1200ccを落とす場合もフィルター付きの小児用ルートを使う事が多いです。

また、Kclなど心臓に負担のかかる薬剤が混注している場合、万が一落下速度が速くなった場合体に対する負担が大きいので小児用ルートであったり、輸液ポンプを使用して正確に滴下出来るように調整します。

※この場合輸液ポンプにセットするのは成人用のルートです。輸液ポンプ機械専用のルートがあります。微量の調節は機械が行います。

ただ、薬剤が理由の場合は事故防止のため輸液ポンプを使用する事が多いと思うので・・、看護師サイドで点滴ルート使い分けるメインの理由はやはり調節のしやすさだと思います。

その他は、これはもうケースバイケースだと思うので、エビデンスがわからない事は周囲に聞いてから調整していました。

以上・・新人の頃いまいちわかっていなかったルートの使い分けのお話でした。参考になれば幸いです♥

 

 

 

 

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